P2P 通信ってなんだ？

今回は P2P 通信について解説しますよ！

そうです！

P2P通信は Peer to Peer 通信の略称です。

機器同士が直接やり取りできる仕組みのことです。

正確には入るP2P通信と入らないP2P通信があるのですが、今回は入らないP2P通信について解説しますよ。

P2P通信では、PCなどの同等の処理機能を持った機器同士が直接やり取りを行います。

この機器のことを Peer (ピア) と言います。

普段僕たちが利用しているのはクライアントサーバ方式の通信です。

こちらでは、処理能力の高い機器(サーバ)に対して他の機器(クライアント)が通信を行います。

クライアント同士で通信を行う際にもサーバを介して通信を行います。

いい質問ですね。

P2P 通信ではそれぞれのピアがサーバとクライアント両方の役割をはたします。

それではP2P通信が持つ利点と問題点について話しましょうか。

P2P 通信では接続している全ての機器と直接やり取りを行うため、耐障害性・可用性が高いです。

その通りです！

どれか1つの機器が壊れてしまっても、他の機器が残っていれば通信が可能なんです。

またデータの分散管理を行うことができるため、各端末にかかる負担も減らせます。

しかし、クライアントサーバ方式のクライアントと比較すると端末にかかる負担は大きいです。

また、情報を1点に集めないため端末ごとの匿名性は担保しやすいという利点もあります。

しかし、データが分散されており匿名性も高くなりやすいためセキュリティの管理がしにくく、データが正しいかの管理も難しいです。

実は P2P 通信は2000年代ごろから使われており、ファイル共有やリアルタイム通信をはじめとして様々なところで使われています。

例えば、Torrent というファイル共有プロトコルに用いられています。

Torrent ではファイルを複数の端末に保存し、ダウンロードする際はそれらの端末からダウンロードします。

はい、そうです！

ただ、匿名性が担保しやすいという利点を悪用して著作権を無視したファイルが多くあることが問題視されています。

WebRTCは web real-time communication の略称です。

web上で動画や音声といったデータをリアルタイムにやり取りすることのできる技術です。

ビデオ通話アプリなどに用いられていますね。

基本的にはP2P通信で実現されています。

しかし、多人数での通信等で端末に大きな負荷がかかる場合や、セキュリティの観点からサーバを利用する必要があります。

ブロックチェーンの解説でも出てきた通りブロックチェーンでも P2P 通信を使用しています。

データを全ての端末で分散管理し、端末同士でやり取りをしています。

素晴らしい！！よく覚えていますね。

そうです、P2P通信のセキュリティの管理がしにくいところをうまく解決しようとしている良い例ですね。

P2P通信とは、端末同士が直接やり取りを行う通信方式であることわかってもらえたでしょうか？

そうですね。

データの分散管理や直接通信と言った考え方は Web3.0 と近い部分があるため、また注目を浴びつつある技術です。

今回は以下の文献を参考にしました。

どれも、わかりやすく説明してくれているのでイマノ君も読んでみては？